傷む一歩手前のバナナは「酵素」の塊

食生活が豊かになった日本では、皮が黒く変色してしまったバナナをすぐに捨ててしまう家庭が多いようです。
私がそんな光景を目の当たりにしたら「これがいちばん身体にいいんだよ」と、拾ってしまうかもしれません。

じつは、バナナは皮が黒く変色したくらいがもっとも食べ時なのです。
私がバナナを食べるときは、買ってきてもすぐには食べません。
わざと家のなかに放置して皮が黒くなるのを待つのです。
そうやってバナナを自然発酵させた状態にし、傷む一歩手前、極限の発酵状態になるまで待ちます。
この完熟バナナこそがすぐれものなのです。

完熟したバナナは、存在する炭水化物の三分の一から二分の一ほどが、グルコース(デキストローゼ)という最小の単位に変化しています。
つまり、事前消化が半分近くも終了しているので、とても消化によい食べ物になっているわけです。
もちろん買ってきたばかりのバナナにも生きた酵素が十分存在しているので消化には問題ありませんが、完熟させることでさらに消化に適した食べ物になります。

完熟バナナのすぐれた点はまだあります。
それは、とくに幼児の栄養食に最適だということです。
離乳食としてバナナを与える親も多いでしょうが、乳児の体内はデンプン分解酵素が未発達なので、新鮮なバナナを消化するだけの力がありません。
しかし、完熟バナナなら事前消化が進行していますから、乳児の体内でも比較的消化できるのです(ちなみに離乳食では、ニンジンおろしがベストです)。

ちょっと色が黒くなっただけで「そんな古いバナナは捨ててしまいなさい」などというのは、じつにもったいないことです。
完熟バナナは消化を助ける最高にすぐれものの食品なのですから。

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