「食」を見直す努力を惜しますに

今から30年ほど前、アメリカで大ベストセラーになった本がありましたが、ご存知の方はいますでしょうか。
『Fit For Life』(邦題『ライフスタイル革命』)という一冊です。
なんと、世界で2000万部も売れたといいます。

著者はハーヴィー・ダイアモンド氏。
彼は、ナチュロパチー(自然療法)を推進する「ナチュラル・ハイジーン」というグループの指導者的立場にあった人物です。
グループの主旨は「健康の根本は食事内容のよしあしにつきる」というもので、彼は野菜、果物、イモ、豆、木の実など植物性食物を、主に生のままで食べるという生活を指導していました。
肉、魚、卵などの動物性の食物はいっさい禁止、90パーセントが生で、豆、イモ、海藻など一部のものだけは、火を通した調理が認められるというものでした。

ところが、本の出版から20年もたったあるとき、知り合いの栄養学の博士がダイアモンド氏に会うと、その顔色の悪さとやせこけた姿に驚いたそうです。
あわてた博士は、彼に食の重要性を指摘しました。
「食事の制限もいいが、今の君には、質の高いタンパク質の摂取と、酵素飲料摂取の必要性がある。せめて魚くらい食べたってグループの不名誉にはならないだろう」と。

さらには、「消化吸収をよくして、もっと質の高い筋肉をつけなければ、病気になって死んでしまうぞ」と、博士は彼を長時間かけて説得しました。
ダイアモンド氏は、グループのなかでもガンコなまでに主旨をまっとうする信念ある人だそうですが、そのときはよほど体調がすぐれなかったのでしょう、博士の説得を素直に受け入れたのです。
彼は、その日のうちから魚料理を積極的に食卓に取り入れ、食後と食間には必ず酵素飲料を飲むようになりました。
すると、彼の体調は日を追うごとによくなっていったのです。

このたったふたつの改善が、彼を急速に健康な身体によみがえらせました。
彼は、その後、酵素サプリメントの販売をはじめ、ナチュラル・ハイジーンそのものの主旨も、若干ではありますが見直したのです。

私は、以前からナチュラル・ハイジーンの根本理念、医学的な主旨は高く評価していました。
しかし、いっぽうでその方法論が行き過ぎているのではないだろうか、とも考えていました。
ところが、彼は一部とはいえ、大きな改善をしました。
良質のタンパク質を魚から得ること、そして酵素飲料の飲用です。
私は、この二点だけでも、栄養学に見て劇的な改善がされた、と高く評価しています。

自分が健康体になるためなら、食事を改善するための努力は必要なのです。
改善した結果、自分自身の身体の変化に人は大いに感動するのです。
健康になるための改善なら、惜しまずにやること、これがいちばん大事です。

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