酵素が豊富な野菜パパイヤ

皆さんは「野菜パパイヤ」という野菜をご存知でしょうか?
「青パパイヤ」と言えばわかるかと思いますが、まだ熟しておらず青いうちに収穫した「青パパイヤ」のことを野菜として販売したのが「野菜パパイヤ」です。
日本ではあまり聞かないし目にすることも少ないかと思いますが、タイや日本では沖縄では比較的よくつかわれる食材で、サラダや炒めもの、煮物として食べられているようですね。

熟したパパイヤにはあまり酵素は多く含まれていないのですが、熟す前の野菜パパイヤには実に豊富に酵素が含まれており、その代表がパパイヤから発見された酵素「パパイン」です。
パパインには、食べ物から摂取した「脂質・糖質・タンパク質」の3つを分解消化する力があり、食材として肉を柔らかくするのに用いられるほか、医薬品指定もされていて、幅広く医療の現場で用いられたり、洗剤の成分として用いられることもあります。
パパインが脂質、糖質、たんぱく質の3つを分解できるのは、

  • 脂質を構成するエステル結合を加水分解する酵素群:リパーゼ
  • デンプンを、単糖類に変換する酵素群:アミラーゼ
  • タンパク質のペプチド結合を加水分解する酵素群:プロテアーゼ

を含んでいるからです。
さらに野菜パパイヤに含まれる酵素は熱に弱いとされる酵素の中では熱に強い部類に入り、100℃の温度でも酵素活性を失わないとされています。

他にも、たんぱく質分解酵素の1つであるキモパインや、たんぱく質切断酵素の1つであるカルパインといった酵素も豊富に含んでいて、パパインと併せて体内で効果的に作用し、消化を促進してくれます。
野菜パパイヤの豊富な酵素は、肉や油っこいものだけでなく、ごはんやパンの消化も促すので胃もたれを防いでくれます。
食べ物が消化されないまま腸にとどまると、悪玉菌のえさとなり、腸内環境の乱れにつながりますから、野菜パパイヤを食べて胃もたれのない食生活を送りたいものです。

また野菜パパイヤには酵素以外にも多くの栄養が含まれています。
癌を予防する効果があるとされるイソチオシアネート、β-クリプトキサンチン、抗酸化作用が高いスーパーオキシドジスムターゼ、ゼアキサンチン、リコピン、セレニウム等の他、各種ビタミンやミネラル、ポリフェノールといった栄養も豊富なので、ぜひ常時食べたい食材です。

ただ、野菜パパイヤに含まれているパパイン酵素は伐採後4日程で無くなってしまうと言われています。
産地である沖縄や東南アジアなどでは良く食べられているのに、なかなか他の地域で食べられないのはこのあたりにも要因があるわけですね。
いつか日本中どこでも新鮮なパパイヤが食べられるようになるといいですね。

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