様々な酵素:ブロメライン

ブロメラインは、タンパク質分解酵素の中のシステインプロテアーゼに分類される酵素です。
生のパイナップルの果実に含まれていて、肉を柔らかくすることから、酢豚などの料理に用いられているが、加熱調理後や、煮て作られる缶詰の果実では、酵素が破壊されてしまうのでこのような効果は期待できない。

ブロメラインはその特性上、傷口(潰瘍面)のかさぶたや壊死した組織を取り除き、患部を清浄化することが可能なので、軟膏の有効成分として利用されることがあります。
傷口部分のタンパク質を分解することで皮膚の再生をうながし、傷の治りをよくすることができるためです。
褥瘡(床ずれ)のほか、ヤケドや外傷による皮膚の傷口に使用される軟膏に含まれていますね。
ただ、皮膚のタンパク質を分解する以上、出血や痛みを伴うことがあるので、それが酷い場合は使用を中止して、医師に相談することをおすすめします。

また、ブロメラインは経口摂取した場合、フィブリノーゲンという炎症の原因となる物質を分解するプラスミンという物質を増やすことで、炎症を軽減する効果が望めます。
そのため、ブロメラインは、NSAIDSのように胃にダメージを与えずに炎症を抑えられるという利点があります。
フィブリノーゲンは、血液凝固に必要な物質ですが、過剰なフィブリノーゲンは凝血作用が強くなりすぎてしまい、血栓の増加や心疾患の原因になりますので、過剰な血液凝固作用を低下させるためにブロメラインが使用されます。
また、スポーツ選手などの激しい運動を行っている人に、運動後の筋肉痛を軽減するために使用されることもあります。

また、経口した場合は、肉や魚などのタンパク質を分解してくれるので、消化・吸収のサポートをしてくれるのはもちろん、アレルギーや炎症を引き起こすとされるフィブリンというタンパク質に働きかけることで、ニキビやアトピーなどの肌トラブルのサポートが期待されています。
花粉症の症状を軽減するためにケルセチンと組み合わせて使用されることもあり、花粉症対策サプリメントにはブロメラインとケルセチンがともに含まれていることもあります。

このようにブロメラインはたんぱく分解活性の他に、抗浮腫、抗炎症、抗血栓、血栓溶解作用などの効能がある他、血液中の接着分子や血管内皮細胞の機能を変化させたり、免疫系細胞とサイトカイン生成の調節・活性化に関係したりするなど、種々の生理活性を有しています。

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