どうすれば「酵素の浪費」を抑えられるか

酵素の基本はタンパク質からできており、そのタンパク質は12種類のアミノ酸からできています。
いっぽう、生命体には四種の塩基からなるDNA(遺伝子)があり、塩基の並びからアミノ酸も構成されます。
このことから、アミノ酸(タンパク質)の外殻をもつ酵素は、DNAによって作られ、DNAの構造上に存在するものと考えられています。

その大きさは5~20ナノメートルという顕微鏡でも見つけられないほど極めて小さなもので、形はほぽ球状とされています。
酵素の生産能力が個々人で大きく異なるのも、DNAと深いかかわりがあるからでしょう。

生まれた瞬間から大量にもっている人もいれば、少ない人もいます。
生につくりだされる量も人によって違います。
しかし、すべての人にいえることは、生み出される酵素の量が年齢とともに確実に減少していくということです。

生まれたばかりの新生児には、高齢者の数百倍の酵素が存在するといいます。
生まれた瞬間に一定量の酵素を与えられ、それがどんどん減っていくことから「一生で一定の酵素貯金があって、それを使いきったときが死ぬときだ」という研究者もいます。
それゆえ、クルマのバッテリーにたとえられるのです。

年齢とともに自然と食欲が衰える原因も、「酵素栄養学」の観点から見れば、簡単に説明することができます。
消化酵素の生産が減少し、消化そのものが悪くなるからです。

たとえば、若いころに食べた量と同じくらいの食事をすれば、ほとんどの場合「消化不良」を起こし、すぐに頭痛や肩こりの原因となります。
慢性病が発生しやすくなるのも、代謝酵素の減少からです。

人の寿命を一本のローソクにたとえた『死神』という落語があります。
ローソクが燃え尽きたとき、その人は死ぬという話なのですが、酵素とは、まるでその一本のローソクのようです。

年齢とともに、消化酵素の不足から消化が十分におこなわれなくなり、本来消化作業に加わらないはずの代謝酵素までが援軍に回ってしまいます。
そうなると今度は「代謝不良」です。

内臓などの臓器にガタがきたり、老化の進行を早めたり、つぎからつぎへと悪循環が重なります。
こうして残り少ない代謝酵素を、またしても消費する原因を生み出してしまうのです。

日ごろから正しい食生活に努めていれば、酵素の浪費を抑えることができます。
外部から酵素飲料などで酵素補給もできます。

限りある酵素も、方法しだいでは維持することができるのです。

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