およそ病気は「消化不良」から始まる

食べ物を分子レベルの微細な形に分解することが、本当の意味の消化です。
逆に消化が万全でない状態を「消化不良」といいます。

「調子悪そうだね?」 「ここのところ、飲みすぎ食べすぎがたたって、どうも消化不良みたいで・・・」
こんな会話を耳にすることがあります。

本人はたいしたことではないように話しているようですが、消化不良はそんなに甘いものではありません。
なぜなら、すべての病気の出発点となるからです。

消化不良は食生活、食事内容の乱れ、過度のストレスなどが原因で起こります。
だれにでも起こりうる症状で、今まで味わったことのない人などいないでしょう。

では、なぜ消化不良を甘く考えてはいけないのか。

先に述べた消化の流れでわかるとおり、栄養を吸収する細胞は小腸のみに存在します。
小腸全体はおよそ6~7メートルの長さがあり、内壁にはまるでイソギンチャクのような腸繊毛が3000万本もびっしりと生えています。
その繊毛一本一本に無数の栄養吸収細胞が存在し、腸へとやってきたドロドロ状の食べ物から栄養素を吸収するのです。

いっぽう、腸のなか(大腸、小腸合わせて)には、400~500種類、100兆~400兆個の細菌が存在しています。
これらの細菌が、まるでお花畑を埋めつくす花のように存在することからフローラ(細菌叢)などとも呼ばれます。
人の出す糞便一グラムあたりには約一兆個もの菌がいるといわれており、身体のなかに存在する微生物だけで総重量約1.5キログラムにも及ぶと聞くと、だれしも驚かれることでしょう。

腸内の細菌には、ピフィズス菌や乳酸球菌のように、健康によい菌(いわゆる善玉菌)と、ウェルシュ菌や大腸菌といった健康を損なう菌(悪玉菌)と、さらにどっちつかずの菌(日和見菌)の三種類がいます。
人が健康な状態であるときには、善玉菌=20パーセント、日悪玉菌=5パーセント、日和見菌=75パーセントというバランスを保っています。

私たちの健康を大きく左右するのが、この腸内にある細菌数のバランスなのです。
消化不良は、そのバランスを悪い方向、すなわち悪玉菌優位へと傾けてしまいます。

病気になると、善玉菌は1パーセント以下に、そして悪玉菌が約30パーセント、日和見菌が約70パーセントになってしまうのです。
悪玉菌が増殖すると、もともとあった善玉菌の数が減少します。
悪玉菌にのっとられた腸内は腐敗状態となり、腐敗菌も増殖してしまいます。

便やガスが極端に臭い人は要注意です。
この状態は、消化不良によって起こる現象なのです。

こうなれば、悪玉菌に導かれるようにして、病原体も体内へと侵入しやすくなり、人は発病しやすい身体になってしまいます。
あらゆる病気の大もとは、ここからなのです。

放っておくと、ニトロソアミンという窒素残留物が増大し、あらゆるガンの原因となっていきます。

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