生のタネは決して食べてはいけない

幼いころ「スイカのタネを間違って飲みこんじゃった」と母にいうと、「そのうち、おへそからスイカの芽が出てくるわよ」などといわれたことがあります。
母は笑ってからかったつもりだったのかもしれませんが、幼い私にしてみれば、へそから芽が出る現象は恐怖以外の何ものでもなく、怖くて夜も眠れなかった覚えがあります。

実際のところどうなのかと言うと、間違って飲んでしまうのはしかたがありませんが、植物のタネを生で食べるのは、間違いなく危険です。
生の野菜、果物と「生」 にこだわる私ですが、タネだけは生はダメです。

玄米、大豆、小豆、インゲン豆、エンドウ豆など植物のタネは、必ず火を通すなどの調理を施してから食べてください。
それでは、なぜ生のタネを食べることがダメなのか、酵素にとってどう良くないのかをお話ししましょう。

タネには必ずや芽を出すという重要な目的があります。
しかも、いつでもどこでも芽を出すという単純なものではありません。
育つことができる環境にないような状況で芽を出せば枯れてしまいます。
そんなことになればその植物は絶滅です。

そこで、タネのなかには、ある一定の条件でしか芽を出すことがないようにするための、すばらしい物質が存在します。
それが「酵素抑制物質」です。

植物が生育するのに適した季節、温度になったとき、はじめてこの物質の機能が解かれ、種子は芽を出すことになります。
つまり、タネを生で食べるということは、酵素を抑制する物質を体内に摂りこむことになります。

タネを食べるときは必ず火を通す、発酵させるなどして、酵素抑制物質をなくしてから食べるようにしてください。
とくにスイカ、ブドウ、ミカンのタネを生で摂ることには注意する必要があります。
ただし、トマト、イチゴ、キウイフルーツ、キュウリなど、取り除くのがむずかしいほど小さなタネは問題ないでしょう。

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