「牛乳は身体によくない」は本当か

昔は、親から「背が高くなりたければ、毎日牛乳を飲みなさい」とよくいわれました。
ところが最近は、牛乳を悪者にするような説も珍しくありません。
牛乳は、本当のところ身体によいのでしょうか?それとも悪いのでしょうか?

私は、今のところこのように考えています。
牛乳のなかには、人間にとって必要な栄養分であるビタミンB群やミネラル、そして成長因子が数多く存在します。
これはたいへんな利点です。
よく親から「牛乳をイヤがっていると背が伸びないわよ」などといわれたように、成長期には大切な飲料といえるかもしれません。

しかし、牛乳を飲むことによって身体に起こる影響もたしかにあります。
そこで、私は「牛乳に欠点があるのならば、それを補うスタイルで飲めばよいのではないか」と考えるようにしています。

牛乳の短所といわれる点は以下のとおりです。

  1. 繊維がない
  2. タンパク質(とくにカゼインタンパク)が多く、消化不良を起こしやすい
  3. カルシウムとマグネシウムの比率が8:1で、カルシウムが多すぎる
  4. 脂質が飽和脂肪酸で、血中に入るとベトつきやすい
  5. 日本人には、乳糖分解酵素(ラクターゼ)が少ないので、乳糖が分解できず消化不良になりやすい
  6. コレステロールが多い

これらを上手に克服すればよいわげです。

なかでも大きな問題は、②のタンパク質過多、③のカルシウム過多、⑤の乳糖分解酵素が少ない、の三点です。
これらを克服するためのもっとも簡単な方法は、一日に飲む量を200ミリリットル程度に抑えるなど、「大量に飲まない」ことです。

また、牛乳を飲むときにはマグネシウムを多く含む食品(昆布や大豆、乾燥ワカメ、メカブなど)をいっしょに摂るとよりよいでしょう。
「米ぬかを妙った食品(たとえばGABA200など)を併用する」方法もあります。

GABA200は、カルシウムとマグネシウムの比率が1:8で、牛乳とまったく逆のバランスという、玄米のぬかを黒妙りした粉です。
マグネシウムを多く含む食品を摂ることにより、カルシウム過多による身体の変調を正常にします。

牛乳から得られる栄養素に関していえば、私がもっともすすめたいのはヨーグルトの摂取です。
ヨーグルトは牛乳が発酵した食品で、乳糖分解酵素によって消化された単糖になっており、糖質がたいへん吸収しやすくなっていること、酵素によって、タンパク質の消化がかなり進んでいることなどから、身体にプラスになる面が大きいものです。

ヨーグルトにフルーツを加えて(あるいは海藻を加えて)食べると、残りの欠点も補うため、さらによい食品となります。
牛乳のまま飲むならマグネシウムを多く含む食品との併用で飲む、ヨーグルトならフルーツや海藻を加えて食べる、このようにすれば、問題になるどころか、かなり良い栄養源になる。

これが最近の牛乳に対する私の考え方です。

コメントを残す

このページの先頭へ